鏡山稲荷神社(鏡山神社)【狛犬】

鏡山稲荷神社写真

 

所在地:佐賀県唐津市鏡6052-20
撮影日:2014年06月15日
掲載写真:11枚
祭神:息長足比売命(=神功皇后)
   鏡山御食津大神・保食神・天神地祇


鏡山稲荷神社(鏡山神社)は佐賀県唐津市の鏡山山頂にあります。鏡山の麓にあるのは鏡神社です。鏡山神社と鏡神社は別の神社ですからお間違いのないように。


鏡山稲荷神社と鏡山神社は同じ場所にあります。建物も同じです。呼び名が違うだけです。
おそらく元々鏡山に鏡山神社があって(主祭神は神功皇后)、そこに稲荷神(鏡山御食津大神・保食神)も祀られるようになったことから2通りの呼び名ができたのではないかと管理人は考えているのですが、本当かどうか知りません。ただの想像です。
いずれにせよ拝殿の扁額「鏡山稲荷神社」と鳥居の扁額「鏡山神社」で異なった表記がなされていますから、どちらの神社名で呼んでも間違いではない、ということでしょう。ここではとりあえず鏡山稲荷神社で説明していきます。


鏡山稲荷神社は稲荷神社ですから狛犬がいません。狛狐がいます。
と、管理人はさらっと「狛狐」と書きましたが、この呼び方は正しい呼び方ではなく、正確には「眷属(けんぞく:神の使者)」と呼ぶべきです。
「狛犬とは」ページで説明しているように、狛犬は「獅子」と「狛犬」の2つの想像上の生物を言うのであって、「狛」の漢字一文字で「狛犬」の意味になります。ですので「狛狐」などという漢字は存在しません。造語です。でも「眷属」よりも「狛狐」の方がイメージしやすいでしょ?って感じで便宜上、皆さん「狛狐」を使っているのでしょう。などと勝手に説明しましたが、合っているかどうか知りません。)


鏡山稲荷神社には狛狐(眷属)がいます。
なぜ稲荷神社では狐が眷属神になっているのかについては「神社」サイトの鏡山稲荷神社ページで説明していますので、そちらをお読みください。


鏡山稲荷神社拝殿前の一対の狐の像は、拝殿に向かって右側の狐像は玉を咥え、左側の狐像は巻物を咥えています。右側の狐が咥えている玉は「宝珠」です。

稲荷神社の狐像はよく巻物を咥えていますが、実は稲荷神と巻物は無関係です。元々これは巻物ではなく「カギ(鍵)」だったのです。

カギは「宝珠の霊力を引き出す鍵である」などと言われ、もちろん鍵を咥えた狐像も存在します。この鍵のカギ型のものが取れて、取っ手の部分だけが残ったものが巻物に見えたことから「狐が咥えているものは巻物だ」と思われ、巻物を咥えた狐像が作られていったそうです。そして今では「巻物は知恵を意味する」などと意味づけされているんですよね。面白いです。

 

 

稲荷神社の狐像は宝珠や巻物、鍵、稲穂などを咥えたり足元に置いたりしています。時代とともに色んな意味づけがされていくんだなぁと、今回調べてみて勉強になりました。


鏡山稲荷神社の境内の様子は「神社」サイトで確認してください。

 

 

 

鏡山稲荷神社狛狐

鏡山稲荷神社 境内

鏡山稲荷神社拝殿前の狛狐です。(狛狐の説明は前述しています。)
管理人は狛狐についてはよく知りませんので、とりあえず便宜上、拝殿に向かって右側に配置された狐像を阿形、左側を吽形と表記することにします。

阿形は口に宝珠を咥え、吽形は口に巻物を咥えています。
この狛狐は平成14年(2002年)12月に奉献献されたもので、新しいですね。
けっこう眼光が鋭い感じで、じっくりと顔を見ると怖いんですが、意外とハンサムさんと言うかスッキリした感じで管理人は好きです。

 

画像は阿形と吽形を向い合せで掲載しています。(吽形阿形の順です。)